ダンス/ムーブメントセラピー

ダンスセラピーとは?

ダンス・ムーブメント療法(Dance Movement Therapy)或いは、ダンス療法と呼ばれ、音楽・演劇・絵画などと同様、芸術活動を手段として言語・非言語的な人間の表現要素に働きかけて心身の調整力を促す芸術療法の一つです。

そして、人間の中に本来ある自然で豊かな表現や創造性を引き出すダンスと、内的な心の問題解決に働きかける精神療法とを兼ね合わせてアプローチしていく療法です。

ダンスセラピーは1940年代にアメリカで誕生し、その後世界各国の医療・保健・福祉・教育といった分野に広まり、個人が主体的に人生を健康で生産的に過ごしていく過程を援助しています。

アメリカのダンスセラピー協会(American Dance Therapy Association:ADTA)では、「個人の身体と情緒と認識と社会性の統合を促すプロセスとして身体動作を精神療法的に活用すること」と定義し、ダンスセラピストの実践知識とその技法並びに情報などを提供しています。

ダンスセラピーでは;

ダンスセラピーの体験の中で参加者は「心と身体は繋がっている全体」として自分自身に関わっていき、動きを通して感じたり、気づいたり、考えたりしていることを言葉や身体で表現します。

そして、心身の変化をじっくり見つめていきながら、自分の中にある様々な姿を受け止め「かけがえのない素晴らしい存在」であることを認識していきます。

このように、ダンスセラピーの目的は、表現すること自体ではなく、そのプロセスに焦点を合わせ、心と身体の関係性、豊かな感性や創造性などを促進し、自分自身を肯定的に再統合していくことにあるのです。

ダンスセラピーとは

spiral_mini